2020/12/14
世界一周旅行のアレコレ⑥ 特定の国や地域の出入国条件 ~チベット編~
いつも体のどこかしらが筋肉痛になっているHIS世界一周旅行デスク 杉澤です。
さて、前回の「ビザ(査証)編 ~其の2~」に関連することで、今回は特定の国や地域の出入国条件について触れていきます。
よくご質問いただく国や地域から3つご紹介したいと思います。
今回はチベットへの入域についてご説明いたします。
■チベット
ヒマラヤ山脈の北側に広がる、雄大な自然に抱かれた平均高度約4000mのチベット高原。
大自然と神秘的なチベット仏教の雰囲気を味わえる特殊な場所。
かつては独立国家でしたが、現在はチベット自治区として中国の一部になっています。
世界遺産や寺院など、歴史を感じる見どころが満載なチベットは日本人をはじめ外国人にとっては憧れの秘境の一つです。
そのチベット自治区の区都である「拉薩(ラサ)」へは、成都からフライト又は西寧から鉄道(青蔵鉄道)で行くのが一般的ですが、原則として個人での自由な旅行は禁止されているため、チベット自治区に入るには、チベット自治区観光局の発行する「入境許可証(TTBパーミット)」の取得が必要です。
つまり、チベット行きの航空機や列車のチケットを持っていても、このパーミットがなければチベットに足を踏み入れることができないのです。パーミットは、基本的に個人では取得できないため、旅行会社に取得代行を依頼する必要があります。
また、パーミットを取得するためには、 ホテルや移動手段、ガイドの名前、チベットへの入出境手段、日時、旅行路線の事前報告が必要なため、あらかじめチベット旅行に関わる全ての手配を完了させておかなければいけません。
上記のことから、パーミットの取得までにはかなりの時間を要します。
チベットに行かれたい方は、余裕を持って計画しましょう。
ちなみに、通常のパーミットは、拉薩(ラサ)、日喀則(シガツェ)、江孜(キャンチェ)、ツェタン(澤当)の「開放地区」のみ有効です。
西チベットなど外国人に開放されていない地域(=「非開放地区」)に行く場合は、「外国人旅行証/PSB」という許可証を取得する必要があります。
また、15日以内の滞在であれば中国ビザは不要ですが、チベット観光と合わせて中国国内で観光するために中国での滞在が16日以上になる場合は中国ビザの取得が必要になるので気を付けましょう。
次回は、特定の国や地域の出入国条件 ~ブータン編~ をお届けいたします。
お楽しみに♪